【全ての個人はいかなる差別も受ける事はない 言論統制、監視のいらない世界にするために】
東京オリンピック大会組織委員会の会長の女性軽視発言が
日本を含めた世界中の国々が抱えた責務に反するとして、
あるまじき姿勢、対応とは程遠いとして辞任を求める声や署名がたくさん集まっています。
この対応をめぐってはまだまだしばらくは決着が着かないでしょう。
報道を見ていると森会長は記者の質問に対して質問を返す形で答えたり、
喰ってかかるような返し方をされているのなので
見ているこちらとしてはその人個人の品格を問うところでもあったりする。
トレンドワードに自分も乗って攻撃したい気もわかるのだけど、
なんとなく違和感を感じているのですがいかがですか。
言論の自由も大切であるが故に、
自らの言葉の選択には細心の注意を払う。
これほど顕著に同調圧力が日常に入り込んだ中で、
正しい情報を選んで、自分の言葉を世に発信するのか。
無難な発言をして波風立てなければ良いということではない。
如何に愛をもった言葉がけ、行動ができるのか、
そのことを問い続けることが必要なのだと。
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は、
2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会において「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」、
「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、
自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。
それでみんな発言されるんです」
「女性の理事を増やしていく場合は、
発言時間をある程度、
規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。
だれが言ったとは言わないが」などと発言されました
(朝日新聞デジタル 2021年2月3日 18時04分配信)。
この発言は、
「ジェンダー平等推進」という
日本を含めた世界中の国々が抱えた責務に反する
女性に対した偏見、蔑視、差別であり、
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の会長発言として
容認することはできません・・・・
と言われています。
「女性」を一括りにして会議のあり方について述べることは明確な偏見です。
また同じような状況に置かれている女性を始めとした
さまざまな立場の方をも萎縮させる可能性があります。
これは、
「すべての個人はいかなる種類の差別も受けることない」
というオリンピックやパラリンピックの精神にも反しています。
偏見・蔑視・差別的なふるまいをする人が重要な立場にいる事、
周りもそれを容認してしまっていることは、
「私たちは偏見・蔑視・差別OKな団体です」と宣言しているのと同じ。
確かに、うん、そうだと頷くこともできるし、
この趣旨に賛同できますかと聞かれたらイエスと答えるでしょう。
でも、なんだかしっくりこないような釈然とした気持ちが起きてきませんか?
確かに問題発言なんだけど、
元をただすと悪いのはそこではないと思えてきます。
軽はずみな発言とすればきっと森会長その人の個人の本質がそのまま表れたのでしょうし、
「だれが言ったとは言わないが」と他人に責を押し付けるような形で
自分の言いたいことを言うような態度もそう。
炎上したとすればその原因を作ったことは当人も認めるのでしょうけど、
ここで仮に退任しまーす、辞職しまーすと言われたところで、
わたしたちはそれでいいのかな。。。。?
個人的には釈然としません、許すことは難しいです。
偏見・蔑視・差別的なふるまいをする人が重要な立場にいる事を許せない
としてその職責を降りてくれとしても森会長その人の考え方など変わらない。
改めて気づいたのだけど、森会長、年齢も83歳なんだよね。
普通だったらどっかの高齢者施設に入っているか、
せめて自宅で大人しくさせられている世代なはずなのに
何故こういう人を代表にして毎月200万円近い給与を渡して、
天井知らずの高価格なオリンピックの開催予算を容認してきたのか。
女性軽視発言はとても恥ずかしいし、
有害でしかないと同意しますが、
やっぱり日本でオリンピックを開催できる状態であるという
位置付けにこそ嘘がある。
福島の原発事故は全て片付いた、クリアになったと嘘を言い、
織委員会への「おもてなし」といったプレゼンを行い、
東京が選出された。
半ば詐欺のような誘致で東京に決めたものの、
その後の暑さ対策はどうするのかと
いきあたりばったりの対応をしていただけでなく、
そこは自分達の成果。
内心は「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」と
思っていたかもしれません。
さらに予算を上乗せの上にさらに重ね、
コロナ騒ぎで経費もさらに上乗せ・・・。
実施は危ぶまれていて、
世界各国からも「オリンピックなんて無理じゃね?」
と言われているにもかかわらず、強行実施しようとしている現状。
やっぱり、一つの歪みが大きな歪みになっていくんですよ。
言論と思想の統制、監視化が強化?
もう一つ、なんか変だなと感じたことは
言論と思想の統制、監視化が強化されてきた?ということ。
自分も長年広告に携わり、今もこうして発信をしているた中で、
何かあると仕事を辞めろとか、他にも金をよこせとか
罵声中傷を受けてきました。
わたしが改めるべき内容やお叱りならともかく、
自分が優位にあると思った時に対象に向かって罵詈雑言を浴びせるその神経、
いったい自分自身を恥ずかしいとは思えないことに対して
人間性が欠如しているんじゃないかと思うことが多々あります。
ネットで攻撃してくる人ってほとんど全てが匿名、顔なし、名前なし、
氏名トルツメでしょう。
すでに論じることより罵声を浴びせることの方が
目的になっていることの方がほとんどなんですよね。
もちろん政治家はその職責から一つの言動で
仕事をさせてもらえないということも致し方ないとは感じていますけど
その人の人生そのものまで破綻させてしまう
「処遇の改善」を求めるというのはいかがなものか。
多くの署名も集まり正義を貫いているように見えてはいるものの
やっていることはCCPとなんら変わりはしない。
言葉狩りに屈せず自分の信念、正義を貫くのはまだいい。
感情的な判断でミスを犯したとしたとき、
そこに対して「待ってました」とばかりに攻撃をしていくように見えるんですよね。
今回の発言より以前に東京で開催できるのか、しかも夏に!
という前提を多方面から組織委員会を切り崩していく方がやはり正義なのだと思える。
云うまでもなく80歳過ぎの誰が見たって老害なのだ。
話し合って同調を求めることは無理だし、
その人個人の資質は今更他人や世論で変えられない。
処遇の検討で辞職を求めることには正だと賛同することはできるけれども、
再発防止には繋がらない。
どんな世代でも、それから業種、
職種を問わず今現在を常に精一杯に働いていける人を立てること。
とりわけメディアに取り上げられる機械の多い世界に携わる人なら尚のこと。
どれだけ歳を重ねてもいつも目上の人を引き立てる。
同じように目下の人への気配りをも忘れないこと。
そうした意識が日々どれだけ持てているかということを意識しないとならないはず。
自分がいないと、
という発想から始まる現場には絶対と言っていいほど将来性はない。
自分が正義、女性なんて尚のこと話にならないとした
時代遅れな考え方を改められない代表者が会議にいるほうがどうかしている。
それが証拠に今この時期にオリンピックを無事に
開催できると考えている人はほとんどいないという現実を見ようとしていない。
目先の利権ばかりに気をやり、まとまる話もまとまらず、
くだらない論争で自らを窮地に追い込む。
女性蔑視発言。
処遇の検討および再発防止、加えて社会への謝罪と啓発を求めます、
こんな主訴ならわたしもハイっと手を振って賛同できるのですが。
JOC、大会組織委員会には、今後こういった発言が繰り返されないため、
また一刻でも早く「ジェンダー平等」が実現した団体になるために
「差別発言に対するゼロトレランスポリシー
(一切寛容しないことを示す)」などの指針を通した具体的な再発防止策の実施を求めるという動きが加速している。
必要なのは「策」よりも、
わたしたち人間性の向上そのものと他者を
愛するという意識と行動そのものだと思うが。
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個別には対応できないことが多いですが必ず目を通しており、
今後の発信に活かしてまいります。
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