【新型コロナウイルスの門限違反に屈辱刑、 公開された人々】

【フィリピンでは新型コロナウイルスの門限違反には屈辱刑、ダンスとキスを命じられてネットで公開された人々】

 

 
先日ロシアの新型コロナウイルス(COVID-19)からのロックダウンの対応に
関する記事を知ってまだまだ日本は手ぬるいな、むしろ日本は甘やかされているなと思ったところ。

関連する内容を調べていったらフィリピンの事案が目に留まりました。

日本の政治や社会の情勢と比較したり個人として思うところはさておき、
これがもし我が身ならと置き換えて考えたら「緊急時」としてのわたしたちの認識も少し視点が変わるかも。

 
先日ドゥテルテ大統領以下、官僚が給与の返納を提示したとあったばかりだが、
ドゥテルテ大統領の意に反して恐ろしい虐待が市民生活に及んでいたという。

フィリピンの法律の執行機関は公衆衛生対策を実施するため独自の裁量権を与えられた。

ところが半ば、警備が過激化して市民に侮辱や暴力を与え非人道的な行動に出ていると指摘されています。

4月5日、パンパンガ州のパンダカキの村。外出時間制限の門限の後で3人のLGBTの人々が拘留された。

そのうちの2人は祖母のための用事をしていると説明しましたが役人は聞き入れず
「違法に異性との(性的な意味をこめた)遊び相手を探したとして彼らを罵倒し、
罰として彼らにキス、ダンス、腕立て伏せをするよう命じたばかりか
これをソーシャルメディアでのライブビデオ放送で公にさらし屈辱的な虐待をくわえた。

 この一件は、公衆衛生を装った拘束力のない法執行機関の行き過ぎた行動として報じられたにも関わらず、
パンダカキで門限を破ったとされる他の個人も、さまざまな刑罰を与えられソーシャルメディアで公開された。

 門限がウイルスの蔓延を遅らせる手段として存在する場合、
人々の権利と尊厳を危険にさらさない専門的に検討された方法で実施する必要があるが、
このように弱い市民が標的にされてしまった。

 新型コロナウイルスを封じ込める措置が今後数週間続くのであるなら人権の尊重は特に重要。
フィリピンでは新型コロナウイルスの感染者数は3,700件を超え、
ドゥテルテ大統領は国の封鎖を4月30日まで延長した。

 3月24日に施行された新型コロナウイルス法は、
生命への権利、表現の自由、情報へのアクセス、
および子供の権利を含む人権侵害に貢献したコロナウイルスに対処する幅広い権限を行政に付与すると決定された。

 パンダカキのような村の役人を管理する内務省と地方政府は、
村の役人や警察が門限や検疫規制の違反者を虐待する事件を調査する責務があり、
責任者は虐待に関しての説明をする必要があります。

 新型コロナウイルスの蔓延を抑制する取り組みは不可欠ですが、
力の無い市民や貧困層の生活を不条理に苦しめてはならないはず。

 
LGBTの人々だけでなく他のフィリピン国民への屈辱は、
現在の危機の際に全国の当局者が人々の権利と尊厳を尊重することを
保証するための監視と説明責任を果たす必要性がありますね。
 

そんな中、虐待は続いています。

これも外出禁止令および検疫規則に違反となった子供たちの事例ですが、
ここでも罰として犬の檻、棺、裸で閉じ込められるという不条理な虐待が発生した。
マニラの子供の権利グループがヒューマンライツウォッチと共有した報告によると、
パンデミック緊急措置に違反したという理由で、残酷で非人道的で品位を傷つけられた多数の子供たちがいます。

3月20日、ラグーナ州サンタクルスの町の役人は、5人の若者を犬の檻の中に閉じ込めた。

マニラのビノンドでは、村の当局者が3月19日に門限違反で8人の男女を逮捕した。

彼らは7人の子供の髪を無理に切り、抵抗した一人は裸にさせられ家に帰るように命じられた。

3月26日、カビテ州では3 人の子供が門限違反の罰としてに棺に閉じ込められました。

 
3月30日の時点で、当局は新型コロナウイルス緊急措置の違反で17,000人以上を逮捕した。

場合によっては、子供の介護者が新型コロナウイルス規制に違反したために逮捕、
タクロバン市では3月24日に母親が子供たちが屋外で遊ぶことを許可したとして逮捕されました。

事態は悪化する可能性があります。

ドゥテルテ大統領は2016年以来、殺人の「麻薬戦争」で数千人が亡くなりましたが、
パンデミックの最中の警察と軍への命令は「問題があれば… 殺害する」明言した。

 
加えてフィリピンはすでに子供を犯罪者とする恐ろしい法案を持っています。

議会のメンバーは刑事責任の年齢を 15 歳から12 歳に引き下げようと試みており、
中には9歳(!)に下げることを提案する者もいます。

 
子供らしさも大人の目線では犯罪者と扱われ、容赦なく射殺されてしまうという意味。

 
ヒューマンライツの団体だけでなく、世界の誰もが政府は健康への権利を優先し、
新型コロナウイルスのパンデミックに対応する際にすべての人の人権を尊重することを求めています。

夜間外出禁止令や検疫規則などの緊急措置に違反したために人々を閉じ込めると、
却って拘留施設内で互いに近接し、感染リスクが増えることに繋がります。

当然、子どもは緊急措置に違反したためとはいえ刑事制裁が加えられるという虐待などは決してあってはならない。

フィリピン当局は、新型コロナウイルスの蔓延を阻止するのに実際に役立つ可能性がある対策に焦点を当てるべきで、
誰一人政府による危害が加えられる事など許されはしない。

 
ある国の総理夫婦もね、
奥さんは一市民だからとかそんな言い訳なんてやめて
自分たちの浅はかさを改めるべき。

一市民だからこそ、例外なく銃を向けられることもあるのだと認識せよ。

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