【認知症ケア やってしまったダメな声かけ】

 フロアから離れて奥の事務所で作業をしていると
 
 
 

「さっきからダメだって言ってるだろ!」

「ここにある物は触るな!」

 
 
 
という怒声でのご利用者様への言葉がけが聞こえてきました。
 
 
 
あぁ、やってしまったなぁ、と感じたのが率直に残念な気持ち。
 
 
 
介助側の強要と命令です。
 
 
 
明らかに介護側による暴言とするなら大袈裟であると云う人もいるかもしれませんが、
紛れもなく虐待に該当する事例ともいえるケースで、
残念なことに今日わたしが目の当たりにした現場です。
 
 
 
対応していた介護職員は確かにマジメではありますけれども対応の仕方がね、、、
もう少し柔軟な姿勢と基本的な認知症対応の仕方を学ぶ必要があります。
 
 
 
それにご利用者様が何か言ったことにこちらが対応仕切れなかったり、
わたしたちの説明を聞いてもらえないと思ったその時わたしたちは「暴言あり」
として記録を残すのだから、自分の記録の重みを再認識した方がいい。
 
 
 
 

今回ばかりは見逃すわけにもいかず
次からはさっきのような言葉の使い方はしないでほしい、
こんな対応はダメですよと伝えたところ

 

「思わず、カッとなってしまって」と

 

返されました。

 
 
 
 
わたし個人も強く責めるような言い方はしたくないので、
気持ちは分かるが認知症を患っている方に対して、
あなたはプロであるのだからということを伝えます。
 
 
 
当夜の夜勤担当はその者ひとり、
ここで気持ちの整理をして業務を全うできるでしょうか。
 
 
 
もちろんできると仲間を信じていたいものです。
 
 
 
 
さて、
 
 
問題、課題はここからです。
 
 
 
 
この現場が改善できるか、というところに行き着きます。
 
 
 
 
 行動に自制のきかないご利用者さまに危険があるからと説明しても理解されないし状況は変わらない。
 
 
 
そんなときに介助者側は同じ注意を繰り返していくうちに
「またか、もういい加減にしてほしい」と気持ちが乱れた結果、
ココロも口調もヒートアップしてしまう。
 
 
 
個々の気持ちの整理の仕方ではなく、
気付かずうちにそうした環境を作ってしまった
わたしたちがどう行動するかを考えていかなければなりませんよね。
 
 
 

例えば冒頭の担当職員を呼びつけて

 

 
「あんたね、さっきの対応何なのよ!」

 

と個の能力について上から意見を被せていくものではない。

 
 
 
これこそリーダーの間違えやすいポイントのひとつ、
注意指導の名の下にある部下へのマウントの始まり、不信感表明に過ぎない。
 
 
ここにエネルギーを注いでしまうがばかりに職場の人間関係はギクシャクしていくことにも繋がっていく。
 
 
 
いかにイライラした瞬間があったとしても感情にまかせてご利用者様を
怒鳴りつけることが許されるとしたケアでいいと判断させた環境であったということ。
 
 
 
改善すべきはやはりこの点ですね。
 
 
 
 
それならば環境はどう改善させるのか?
 
 
 

 個人各自で学ぶとするなら、どんなことが?

と聞くと各方面からいろんな意見が出されることは考えるまでもないことですが、
もっとも必要とされる対応の前提にあるものはやはりご利用者その人がその時に何を考えていたのか、
感じていたのか、その場面への配慮を無くしてはなりませんよね。

 
 
 
 こんなときこそ自分の現場に携わるすべての職員がマインドのリセットをして、
今なぜここに自分がいること、自分に求められていることの答えを出してみることですね。
 
 
 
 

状況改善へのアウトプットとは思考の言語化ではない、
思考の言行一致であるはずなのだからより良いサービスを提供したいと思うならその思いを貫いていけば良い。

 

これをチームで整えていくこと。

 
 
 
 
わずかなことで感情が振り回されてしまうのであるのなら、
 
 
心頭のクールダウンをもって目の曇りを取り除いていけること。
 
 
あなたにとって目標とする人を前に自分が向き合えるか、
 
 
それを問うだけでも身の引き締まる思いがあるなら
変わっていけるとチームが築けるはずですよね。
 
 
 
 
ファイトです!

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