【適切な食事介助とは? 声かけや注意点、何に気づくべきか】

高齢になると、若い頃のようにスムーズに食事をするのが難しくなってきます。

そこで、食事介助が必要になるという言い方は失礼かも知れませんが、
認知症を患い、食事することに理解ができなかったり、
周囲に不快な思いを起こさせる状況が生じることから
云うまでもなく認知症介護が必要となることがあります。

食事介助と調べれば、大まかなことは理解できますが、
そうした介助を提供する側として正しい知識やスキルを身につけているか、
と考えると正直、頭を悩ませることはありませんか?

「適切な食事介助とは? 声かけや注意点、何に気づくべきか」

事故にならなければいい、
そういうふうに決まっているわけでないからこのやり方でいい、
と独善的な判断では介助スキルの質は落ちます。

事実、わたし個人も食事介助での事故は多く目の当たりにしてきたのでやはり、
どんな場面でも締めて対応していかないとなりませんよね。

今回の記事は先日の心不全を起こしたと思われるご利用者様への
介護介入としての記事の後半になります。

◆前回記事

【介護事故!?  異変に気づくスキルを磨くには?】

 

 


当番の夜勤者は「やっぱり今日は調子悪いのかなー」、
と思いながらも無理矢理離床させてしまいました。

 


その時どんなことに気がついたらいい?
と云うところで前回の記事は終わりましたが、
今回はその後編です。

それに伴って、回答や意見を寄せていただいた方、
本当にありがとうございました。

 


「心不全は普段からの予防が一番重要です。まずはかかりつけで循環器に明るい医師の定期的な診察が受けられるよう、お勧めします。」

と回答にはわたしも自分なりに調べた以上の説得感があって、
こちらの勉強不足さを思い知らされます。

本当にありがとうございました。

ご利用者様の云う、
調子が悪いということの解釈の違い。

「発赤がある」と伝えたとしても三者三様、
受け取り方も全く同じということもないですからね。

とすると自分の目で確認することがやっぱりね、マストかな。

あの人から伝えられたとするより、
自分で確認したと伝える方がまだ良い。


 

前回記事の続き、本題になります。
心不全を起こす前? 離床の後の話。

多動で過ごした時間を経てやっと入眠となり、やがて起床時刻となります。

就寝が遅かったのであえてそのまま寝かせておくという判断はなしに、
覚醒を促しモーニングケアの介入を始めたそうです。

覚醒、更衣、整容ですね。

普通ならしっかり覚醒をしているところから介助に入りますが、
おそらくは反応ない、
あるいは薄いと云うことで全介助としていたのでしょう。


正直なところ状況報告から察する他はない。

離床をして、全体の集まる食堂に案内をされます。

「今日は覚醒状態が悪いので」
車椅子を使ったと云う話です。

そこから夜間の様子を聞きます。

それなら無理をして起こさなくても、
とこちらも考えはしたものの、
あえて再度ベッドまで誘導するのも本人の負担になるのなら、
食席でちょっとウトウトしているくらいならいいのかな、
とも思いもしました

 

ちょっと今日はよだれが多いんですよ、
と次に言われる。

きちんと覚醒もしていないなら、
多少よだれも出るでしょう。

睡眠薬を飲んでいるせいで、
この時間に眠気がでてくるのであれば
そう云うこともあるかも知れませんよね、
そう考える。

そうしている時間にも食事の提供の時間となる。

ウトウトしている様子はあれど、
わたしも覚醒、目も追視ができたことは覚えています。


さて、ここからです。

事前情報として

認知症、行動失行、失語があり

・食べようとしない、途中で動きが止まってしまう 
・食事の途中に遊びが入る

・ 歩き回る
・ 隣の人の食事に手を出す
・ 食事が食べ物だと認識できない
・ スプーン、箸などの使い方が分からない、
どう食べて良いのか分からない

・ 食事に集中できない
・ 食べていることを忘れてしまう
・ 隣との境界が分からない

 

の項目の全てに該当される方です。


・ 食事が見えていない(半側空間失認)

・ 嗅覚低下、味覚低下


と上記2点は該当しない。

食事は提供するも一人で召し上がることができないため、
食事介助を始める。

口内にスプーンで食べ物を入れても、反応がない…
それでも介助を続ける?

そもそも、食事介助の始め方、
間違っていませんか?

食事の時間は、介助のやり方一つで、
高齢者にとって「楽しみな時間」にもなれば「苦痛な時間」にもなり得ます。

とにかく、大切だと言われていることは最初に、
食事の時間であることをしっかりと伝えますよね。

食事の直前までぐっすり寝ているケースもあるので、
目を覚ましてもらうことは誤嚥の防止につながりますというのは
どんなマニュアルにも書いてあります。

全介助になることを見越して、
いきなりスプーンなどで食べ物を口に入れたりしていませんか? 
そうだとしたら絶対にN Gですね。

では、意識ははっきりしているけれども、
なかなか目を開けてくれない、
あるいは目を開けることができない、
その時に食事をすすめても良いか?

もちろん、しっかり開眼されていることが望ましいですが、
どうしても目が開かない、開けられない状態であるのなら、
最低限意志の表示ができることを確認して食事をすすめてみます。

はい、いいえ、
で返答や頷くことができる、
手などのジェスチャーを示すことができる。

食事介助を始めてもいい?
その判断に迷った時に確認しておくこと。

・覚醒しているか
・意識、意志表示はあるか
・食事を食べようとする理解はあるか
・食事で(食事の時間)あることを伝える

食事の場面で起こる『誤嚥』や『窒息』は、
生命に関わる事態になってしまうことがあります。

今回の場合、覚醒していたかどうかはわたし自身、
確認をできたわけではないのですが、
介助者から伝えられたこととしては
「飲み込みが悪い」と云うことでした。

可能であれば食べ物を運ぶ前に、
スプーンなどで軽く舌を刺激して嚥下や喉仏が動いていることを確認してから、
いざ、食べ物を召し上がっていただく手順であって欲しかったのですが、
そこは介助者の意識が向いていなかったということが分かりました。

責めるつもりはないけれども、
報告だけに止まらず、
わたし個人も含めてもう少し目で見ておくべきでした。

そうしたら何か一つ、こっちの持っている情報を伝えて活かすことが
できたかも知れません。

・一口量を適量にする

・食事形態を変える

・口唇閉鎖を促す

・舌に刺激を入れながら食事を入れる
・奥舌、咽頭の近くに食事を入れる
・体幹を後方へ倒した状態で食べていただく
・一旦動きが止まった場合には、
口腔から出してもらい食事を 再開する。

 

失語、認知症、高次脳機能障害などで指示の受け入れが困難であります。

 


食事に対しての失認、失行があると嚥下機能評価などで
経口摂取の可否を判断することが困難にもなりますよね。


機能評価の結果だけを見るのではなく、
様々な情報を総合して検討することが必要。

その際に重要なのが、食事の場面をどのような視点で観察しているか、
ご利用者さまからのサインをいかにキャッチしているかですよね。

 

 

■顛末

状況として、覚醒はしていたものの食事の取れる状態ではなかった。
そこへ強引に食べ物を口に入れてしまう介助をしていた。
そのため飲み込めず、口から食べ物を取り出した。
意識も曖昧なため食事は中止、この数分後意識消失となる。
心不全は死因であったが、食事の仕方が原因かは断定できない。
しかし、ここでの食事介助の仕方については明らかに介護事故と見る。

 

 

残念なことは、
この介入が最後の食事となってしまったことに
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 

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ご感想や気づき、発見がありましたらこちらまでメッセージをください。
個別には対応できないことが多いですが必ず目を通しており、
今後の発信に活かしてまいります。

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