【心不全? 介護事故!?  異変に気づくスキルを磨くには?】

 

心不全? 異変に気づくスキルを磨くを身につけたい!

よく聞く診断名でありますが最低限の病気についての知識や対応の仕方に
ついてのことを理解している人は看護師や専門医、それから病院や医療に携わる人に
比べて、普通一般の人は高齢者介護に携わることが多いとしてもあまり病気そのものへの
理解は不十分かもしれません。

介護士とはいえ日常的にケアとか認知症対応に止まらず医療的な知識も
「もっとこうしたら良いのでは?」
と思うことが多々あります。
特に事故になってしまった、後から事故と処理をするように、
そんなこれって介護事故!?  
異変に気づくスキルを磨くにはどんなことに気をつけたらいい?

そう思ったらまずはやっぱり経験者の話を聞いていくのがまずは第一歩かもしれません。

 

 


事例。「心不全」。

 

まさに急転直下、急に始まった意識消失、
結果、心肺停止状態となってしまった。


このような「介護事故」としてのケース事例の紹介です。

高齢者介護に携わると日常的にケアとか認知症対応にことを

「もっとこうしたら良いのでは?」
と思うことが多々あります。

もちろん、ご利用者ご本人にとっての生活やその人らしさを
尊重することができるという意味ではもちろんのこと、
介入する方のボトムラインを底上げしていくことができるのであれば、
多くの現場でもわたしたちが微力でも力添えができるとありがたいことですからね。

今回のケースのご利用者様については、
介入側が気が付く前に体には異変が起きていたようでした。


残念ながら良い気づきが出来ずに早急な対応、
周囲に応援を求める、

もっと云うなら救急車を要請するなどの
対応つなげることができませんでした。





そうした視点を持つことは自分の技量や知識、

経験が積み重なって発想に至るもの。

介助者側がたくさんの引き出しを持っておかないと
いざと云うときに発想の転換がきかないことを
身を持って経験することになる。

そんな中で介護者の介入からご入用者様に
何らかの
不具合を生じさせてしまう介護事故、

絶対に起こしたくないのは誰でも同じですが、

結果的に事故として処理されたということ。

あらためて後追い情報も含めた
時間軸に沿って状況を整理してみます。

■始まりは多動、
落ち着きがないという行動を繰り返していた。

夜間は不眠でやや興奮状態、

夕食後から落ち着く様子なくずっと歩き回っていたそうです。

そもそもがアルツハイマー型の認知症を患っておられた。

日常的な会話はほとんど不成立。

はい、いいえで答えられる質問も時によっては
可能であるもそうでないことがほとんど。

ADL的には基本的に全ての場面において介入が必要。


18時を目処としてスタートする夕食時から発語あるが支離滅裂、
立ち上がり、歩き回り行為など続き食事も集中できない状態。

それがようやく落ち着いて臥床、
入眠となった時刻はおよそAM3時半以降と聞く、

AM4時には目視で入眠を確認しています。

起床、7時半。ここで対応していた夜勤者は離床を促します。

「?」と思う方もおられるかもしれませんが話を続けます。

先ほどまでの歩きまわり行動が原因かどうか、
やはり声かけにもなかなか応じられない。
そのため「介助をして」起こしたとのこと。

ご利用者様は眠気のために力が入らないというより
ほぼ全身において完全に脱力されていた。


介助して起こしたはいいが、自力での立位不可。

移乗は全介助として車椅子を使用して移動とする。

ちょっと待ってください、質問があります…、
とこれを読んでおられる方からの声も聞こえてきそうですが、
ここは当時の知っている限りの情報をまとめます。

後から思うとこの時にはすでに
ご利用者様の体には異変が起きていました。

残念ながらそこに気付けず早急な対応、
例えば救急車を要請するとかにつなげることができませんでした。





体温、呼吸、発汗、弛緩と緊張、
はたから見たら
「なんで気づけないの?」と返されますが、

その人の力量や経験がその時にそう判断させたとしか
報告を聞くわたしたちはそう考える他はないのかも知れません。


車椅子から食事席に移っていただこうにもやはり全介助。

着座姿勢は保ててはいたが、やや前傾となる。


夜勤介助者より
「朝の4時前くらいまで大騒ぎだった。

2、3時間は寝てくれたけど、
やっぱりこの時間は起きられなかった。」




夜間の様子を知らない早番職員は状況報告のみで
夜間の状況を察することとなる。


「そうだったんですね」


でね、結論を先に出します。


この事例のご利用者様、

この後1時間くらいで心肺停止となったのですね。

この離床の後、食事介助という時間があるのですが、
これについての詳細は次回に回して、
今回はここまでの「離床まで」の時間軸の中での整理として考え直します。





さて、さっきまでバタバタを夜間を通して
フロア中を歩きまわっていたご利用者様が、
その3~4時間の後に心肺停止となるってどういうこと? 

これが心不全ですかと、夜勤対応していた職員は絶句する。



■さて、わたしたちはここまでの
間の中で何について気づくべきか?

もちろんね、そこでね、
あの時になんでと後から云われることもわかってますが、
そこで「おかしい」と点が線となり
繋がるようになるにはどうしたらいいのか?

■よく聞く、突然死とは?


「突然死とは「予期していない突然の病死」のことで、

医学的定義は「発症から24時間以内に死亡に至る」ものである。

病院に運ばれ翌日に亡くなるといったケースも突然死ということになる。

その原因は、急性心筋梗塞、狭心症、心不全など心臓病に
よるものが
6割以上とされ他の原因も脳血管障害、
消化器疾患などというから、

突然死のほとんどは循環器系の
トラブルによるものと考えてよさそうだ。」




ああ、なるほどねえ。

おそらくは医師でもはっきり原因の特定できないものを
心不全というのでしょう。


「心不全の症状として、
心臓から身体に必要な酸素や栄養が送り出せず、

坂道や階段を上って息切れしたり、疲れたりといった症状が現れる。



心不全は病名ではなく、
心筋梗塞や心臓弁膜症、
心筋炎などの
心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、

引き起こされる状態のこと。 」

今回の事例の方も夕食時から多動で落ち着きなく歩き回っていた、

時間で言うと7時間ほど継続してバタバタと
多動状態であったことになりますよね。




自然と「坂道や階段を上って息切れしたり、
疲れたりといった症状が現れる。心不全の症状として、
心臓から身体に必要な酸素や栄養が送り出せず」
というところにも該当しそう。

夜、寝なくても誰かに迷惑をかけていなければいいではないか、
ただ一人で歩いているだけなんでしょうと医師もよく言います。




なるほど、息が切れるほどの過労につながらないように

夜もある程度まとまった時間での入眠が必要ですね。

事故さえ起こさなければいいという発想は
切り替えた考え方を持った方がいいかも知れません。

■思い込みを消せ


それと正すべきは、やっぱり介助者、介入職員、
スタッフの「思いこみ」。





こればかりはどうにかクリアにしていなければなりませんよね。




息切れや動悸などの症状があっても


「年のせい」

「今日、こういうふうにと申し送りがあった」

「いつものこと」と
思い込んで、

そのままにしていませんか?




そもそも、
後から「あの時にどうして」
と言われますが時間は巻き戻せない。





今後、似たようにケースを未然に防ぐ、

できるなら最も適切な判断ができるようになるにはどうしたらいいか。


呼吸はしているし、バイタルは正常。



目も開いて追視もできる。



受け答えは可能で意志表示は発語はなくても頷きなどはできる。



しかし明らかにおかしい。




おそらくは周囲に意見を求めても「様子を見て」と返されるのがほとんどだし、
救急車を呼ぼうか迷ったら?というセクションに問い合わせをしても
「救急車を呼ぶかどうかはそちらが判断をして下さい」と言われてしまう。

そうではないしても「なんでもっと早く言わないのか」と返される。

要は質問に答えてもらえる場面、
信頼関係が作れていないことがほとんどだったりする。


繰り返して質問します。

どうしたら予兆に気がつけるのか?


・事前の様子、状態、情報と違う

・意識があやふや

・目に見えて身体的に異変がある

・緊急性があるか


などなど、、
他にはあなたならどんなことに気を向ける?

意見を教えていただけますか?


 

 

■あなたならどうする?

例1、バイタルを測る。

例2、一度臥床をしていただき休ませる。

例3、応援を呼ぶ。




だいたい、すぐに思い浮かぶのはこのくらい。

あなたの答えは?





やっぱり求めたいのは、

職員が一人でないならやっぱり

「応援を呼ぶ」ことが無難かもしれません。




はっきり
「今、どうしたらいいかわからない」ことを伝えます。

これは状況周知という一人ではない、
チームとしての動きなんだよということを
再認識させる意味も込めています。




結果、なんともなかった、

早目の対応で事なきを得たという流れなら良かったとなるのだから、

多少そこでこららが何か言われるとかどうかなんてどうでもいい。



反面、「それをやったらダメでしょう」
という気づきにもつながります。



いわゆるヒヤリハットですね。




それと第三者はやっぱり人を責めないこと、

自分だって同じ状況にあったとしたら
本当に適切な対応ができるか
どうかなどはっきりとは言えるものではない。





後からいっても始まらない。


どこで何について気づかないとならないかと考えないとなりません。




■AI、最新デバイスの導入は進んでいる?

話は少しそれるのですが。

広告なのでよく見るでしょう、
最近もスマートウォッチ的なもので
身体状態がチェックできちゃうというもの。


自分も使っているウオッチもほとんど
全ての生体データが24時間で計測できてます。

アラート設定の組み合わせていますので、
例えば自分の血圧がちょっと低い時があるとすぐに
「ガーディアン機能」でバイブが作動して
ビィ〜ンって感じで異常を伝えてくれます。

ただ、ちょっとうるさい時もあります。

つまりはそれほどに24時間の中で
変動が多いということを知ります。

自分に対してのガーディアン設定はうるさいんで
通常オフにしちゃってます。

こうしたデバイスを常時使用していて
生体データをモニタリングしておいたら
見た目にはわからない変化にも気付けていけますよね。

実際、こうしたデバイスのおかげで呼吸数の変化や
心拍数の異常に気がついて事なきを得たという事例が
数多く報告されています。

今、日本でも身体のデータチェックとして広告が打たれてますが、
今のままだと数値をとって数値を見ているだけです。

24時間の生体データが取れるということ、
このことがどれくらい貴重な情報が含まれているか想像がつきますか?

わたしたちはもとより、
日常的に健康に気をつけて欲しいと思う高齢者、
疾病者に限らず全世代で病気の有無に関わらず
24時間の生体データが取れるとなると
このデータをお金を出してまで手に入れたいという社会の動きが見えてきます。

わたしたちが普段籍を置く現場の中でこうしたアイテムや
デバイスを積極的に取り入れることで次世代の介護現場が
作れるんだとしたら楽しい世界が生まれていきそうですよね。

それこそ文字通り世界が変わっていくところが
見られるように思えてなりません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

この後の展開は食事介助への話題になります。次回へ続きます。


※追記:次回の記事をリンクをしておきました。

 

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ご感想や気づき、発見がありましたらこちらまでメッセージをください。
個別には対応できないことが多いですが必ず目を通しており、
今後の発信に活かしてまいります。

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【心不全? 介護事故!?  異変に気づくスキルを磨くには?】”へ1件のコメント

  1. 匿名 より:

    病院勤務の検査技師です。心不全はコップに水が少しずつ貯まるように進行して突然体に大きなダメージくる病気で、糖尿病や高血圧等リスクの高い基礎疾患の方は予防が一番重要です。低リスクでも高齢者は半年に一度位は医師の観察が望ましいです。
    現場では、意思疏通が難しい利用者さんの体調変化が現れても、原因を見極めるのは難しいと思いますが、心不全だけに着目するなら体重増加が基準になるかもしれません。
    心不全は血を運ぶことが困難になっている状態ですから、体に水が少しずつたまっていきます。立位や座位なら一番低い足から「むくみ」として水がたまり始めます。日中貯まった水は、夜間に多量に尿として出ますが腎機能によって限界もあり、水はどんどん貯まります。高齢者で施設利用では食事での体重増加は考えにくいので、体重増加が進行していれば、むくみを確認して心不全を疑うことは、職員さんでも可能です。
    意識が混濁した急性期では脈も弱く、心電図が読める医師でないと判断は難しいかもしれませんが、緊急性があるかどうかはAEDの装着で判断するのも一つの手段になればと思います。AEDが必要なハイリスクかどうかは、医師に相談していただければ判断していただけます。
    心不全は普段からの予防が一番重要です。まずはかかりつけで循環器に明るい医師の定期的な診察が受けられるよう、お勧めします

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